「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
「うひゃあ~!!いただきまーす!」
顔の前に手を合わせて叫ぶ。
今、目の前にあるのは俺の愛しい
イチゴケーキ様さまっ!!
さっき、淳兄が食べやすいようにケーキを
包丁でカットしてくれたから
こうやってすぐ食べれる。
感謝だ。
さぁ、イチゴケーキよ。
俺の胃の中で結婚式をあげようではないか!と
ありえないことを考えながらパクっと一口、
口に運んだ。
「やべぇ…これまじ惚れる」
目を細めて頬に手を寄せる。
なにこのとろけるかんじ。
イチゴの甘酸っぱさが俺の心にズキュンときた。
ドストライク。
「本当、おいしそうに食べるね」
淳兄は、俺の食べる姿を見て
にっこりと微笑む。
「だって、本当にうめぇもん」
そう言って、口に運ぶスペースが早くなる。
うわ最高だ。
「ほらそんな慌てて食べるから、ほっぺにクリームついてるよ」
「えっ。まじかどこ?」
右?左?と聞く前に
急に淳兄の顔が近づいてきて、
ぺろっ。
「ここだよ」
俺の頬っぺたを舌で舐めた。