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「俺は、男だ!クソ野郎」

第7章 助けて大悟…









「とれたよ。あ、でも近くにぷるんと可愛い唇があっから、危うくキスしてしまうとこだった」



淳兄は、にやりと怪しい笑みを浮かべる。




本気で言ってるのか、冗談なのか考える前に

俺はそれどころじゃなかった。




ゾワッと身体全身に

電気が走るような感覚になり、鳥肌が立った。



それにプラス氷のように固まる。



例えるなら、

今まさに放心状態だと思う。







「甘かったよ。ごちそうさま」



淳兄は、長い足を組みながら満足気だった。




へいへいへい。

別に誰も感想とか聞いてねぇよ!




余計、寒気がした。



南極と

いい勝負ができそうなくらいに寒い。


行ったことないけど。






でもこれ以上、俺を気持ち悪くさせないでくれ。


頼むから。


もう、おかげで鳥肌が止まらない。






俺は、ひとまず冷静になってから

抑えていた衝動を発散する。






「淳兄、急にやめろよ。舐めんな」



俺は、睨み付けながら、

淳兄に舐められた箇所を手でゴシゴシと拭った。




「え、急じゃなきゃいいの?」



面白そう口の端を上げて淳兄は言う。




「誰もそんなこと言ってねぇだろ、だめだ!答えはノーに決まってる」




いい加減にしろと叫びたくなる。


一体、男相手にこんなことして何が楽しんだ。



正気かよ。




これは絶対、

俺の反応を見て楽しんでる。




淳兄の気が知れない。




性悪とか悪魔とか意地悪とか

そういうレベルじゃない、閻魔大王だ。










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