「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
失礼なこと言うけど、
なんて恐ろしい顔をしてるんだっ!?
人が見るものではないだろう。
出来ることなら、モザイクをかけて通したい…。
…もはや、ホラーな感じでR指定の領域。
それほど、淳兄の表情は
怖いのだ。
しかも『だよね』なんて言うくらいなら、
最初っから『わかる?』って聞くなよ。
俺は、内心そう思った。
すると、その途端
淳兄はニヤリと意味深な笑みを浮かべて、
俺の顔を押さえていた手を引いてくれた。
とりあえず、その行動に助かったとホッとするが、
こうもあっさりと離してくれるとは…。
急に態度が変わった淳兄を
疑わずにはいられなかった。
「もう一度聞くけど、キスした相手は誰?」
背後からは、ものすごくブラックを放っている。
「いや、もうそれはいいから…」
違う話をしようぜ…。
「じゃあ、女?それとも…男?」
なんだよ、一体この質問は。