「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
『最終手段』と淳兄がゴニョゴニョと小声で
何やら口を溢した。
でも俺の耳には当然、
何を言ったのか届かなかった。
「あ、このキャンディ、何の味かよくわかんねぇけど、甘くて美味しいな」
口の中でコロコロと転がしながら
ゆっくり溶かしていく。
…うん、すっげぇうまい。
「クスッ。…なら良かった。ちゃんと最後まで味わってね」
「へいへい」
味わうの意味がわからなかったが
適当に返事を返した。
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……。
「……んっ」
キャンディを舐め終えて
経った数分の出来事だった。
「…岬?どうしたの?顔が赤くなってるよ」
なぜか俺は、
意識が朦朧としてきている。
でも淳兄の声でハッとした。
「あのさ。じゅ、淳兄…なんかここ暑くね?」
気のせいだろうか?
とても暑くてしょうがない。
それになんか
ふわふわした気分で頭がうまく回らなくなっている。