「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
ん?あれ…。
「じゅ、淳兄…?ここあんまり涼しくないけど」
どうなってんの?と尋ねる。
「あれ?おかしいな。冷房はあっちよりも利いてるはずだよ」
「そう…なんだ」
俺は、別に先程と全然変わらなく
ただただ暑い。
…限界だ。
手でパタパタと扇ぐ。
そして、なにやら違和感に気づいた。
あれ?
俺…。
目線を下に向ける。
他にも熱を帯びて
じんじんも痺れる感覚はあったが、
それが身体のどの部分から発生しているか、
気づいた途端に仰天してしまう。
うそ、こんな……
「っ!?」
目をガバッと見開いた。
な、なんだこれは!?
何で今この状況で…
男としての立派な所が大きくなってんだっ!?
俺の下半身の方が
異常なことになっていた。
しかも苦しいぞ…っ。
「…へぇもう効いてきたのか」
自分の身に何が起こってるのかわからない時に
淳兄が笑みを浮かべながら
そんなことを言ってきた。
「…?」
き、効いてきたって…なんだよ、それ。
それに、ハァハァと息があがってきた。
「…岬、ものすごく可愛いよ。イヤらしいくらい」
淳兄は、そう言って
俺の髪を触りながら耳にかける。
「…っ」
即座に危険を察知した俺は、
一歩後ずさる。
そんな俺に淳兄は、ふふっと笑った。