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「俺は、男だ!クソ野郎」

第7章 助けて大悟…








「はぁ…っ。」



もう力が入らない。



床に倒れそうになったけど

淳兄が俺の体を支える。








「岬は本当、警戒心がないし、無防備だよね。だから簡単に唇が奪われちゃうんだよ」



淳兄は、俺の唇を優しく触る。




もうキスの話しはしないと思っていたのに

また持ち上げてくる。








「それに、こんな弱々しくて虚ろな目でこっちを見られると。……俺、結構キタ」




淳兄は、何かを企んでる顔をしている。





この雰囲気は……なに?

淳兄の豹変ぶりにまた目が点になりそうだった。






「岬は、今ものすごく身体が熱いんでしょ?さっきのキャンディ……“媚薬”だったんだ」




ごめんねと言ってるわりには

笑顔。







「び、びやく…?」


でも初めて聞く言葉の意味が

わからない。



こんな熱いのは

それが原因なのか…?





「そう、媚薬。この薬の作用は、個人差があるけど岬はすぐに効いたね」




「な、なにそれ…っ」




つまり、

俺に毒を食べさせたってこと…っ?



待て冗談だろ…。






「媚薬ってのは、性的興奮を高める作用を持つ薬のこと」



淳兄がそう説明してくる。



せいてき…興奮?

毒薬ではなかったのか…?



「…?」


もう言葉を発する力がない。



説明されても

よく意味がわからなくて首を傾けた。






「まぁわかりやすくいうと、惚れ薬。俺に対して恋愛感情を起こされるための薬だよ」




ニヤッと悪魔のように笑う。











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