「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
なんか知らないけど電気が走るように
ビクビクいちいち反応して敏感になってしまう。
俺がこうなってんのも
淳兄から貰ったあのキャンディのせいだよな…っ。
クソッ変なもの食べさせやがって…っ!
ギリッと歯を食い縛る。
でも本当
これ以上、触られると
やばい。
さっきよりも息が荒くなる。
お願いだから手を止めてほしい。
「それはできないよ。だって岬のここ。俺にもっと触って欲しそうだもん」
淳兄は、そう言って
儚くも俺の頼みを聞いてくれない。
しかも触って欲しそうだもんって……
やめてくれ…っ。
じゅ、淳兄をどうやって…
止めればいいんだ。
俺は、ふとあることを
思い出す。
あ、そだ。
淳兄の弱みだ!
「お、俺…泣くぞ!?それでもいいのか!?」
仕方なく、泣くと言って脅した。
だって
さっき、俺の涙には弱いとか言っていたから
止めてくれるだろうと信じた。
だが、淳兄はクスッと笑って
こう言った。
「もうなんて可愛いこと言うのかな~。俺が岬の涙に弱いの知ってて言ってるよね?あーでも残念。あれはね、岬の泣き顔見ると、もっと泣かせたくなる自分を抑えたかったから言ったんだよ。我慢できなくなるんだ」
だからキャンディもあげたんだし、と
付け加えられた。
「……っ」
俺は何も言えなかった。
ウソ、だろう…っ?
逆に、今泣いてしまえば
余計泣かされるって意味だよな…。
お、恐ろしい…っ!!
俺は、熱い身体とは反対に
心はゾッと冷たく凍った。