「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
何度となく唇を交わし、
重なり合った唇から
どちらともつかない唾液が端からこぼれ落ちると
淳兄はすかさず舌ですくい取り、
再び口内に戻した。
「岬、ちゃんと飲まなきゃだめだよ」
大悟は、怖い笑みを浮かべると、
俺にまるで駄々っ子に対するような口調で言った。
き、気持ち悪い…っ。
まだ気が済まない淳兄は、俺の唇を今も貪りながら
ゆったりとした動作で床に押し倒す。
「や、やめろ…てっ!」
嫌がってる俺を見て
淳兄は、ふふっと笑う。
「ねぇ、岬。俺と他の野郎とのキスどっちが気持ち良かった?はははっもちろん、俺だよね。ほら、言ってごらん」
淳兄は、目を細目ながら俺の顎をクイッとあげて
まるで否定することを許さない空気を放った。