「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
「そう否定されちゃあ、いくらなんでも傷つくなぁ。正直に『お嫁に来る』って言ってくれれば即、こんなことやめてあげるのに」
淳兄は、呆れた様子で言ってくる。
そして、
くつり、と笑って従服の笑みを浮かべてきた。
…誰が冗談でもそんなこと言うか。
「しょ、正気かよ…っ!」
俺は、強く言う。
気は確かか?
淳兄は、昔からそうだ。
俺を支配するのに楽しんでる
感じがする。
「正気かって?おかしなこと言うね…。俺は、いつだって岬の前では正気だけど、でも、今ここは、こんなにも速くなっちゃってるよ」
そう言って、俺の手を掴み取り
淳兄の胸に当てられる。
そして、すぐにドクドクと
心臓の鼓動の速さが手に伝わってきた。
「あっでも、ここが一番かな…」
淳兄はニコリと笑い、また俺の手を掴んで
次は下へと持っていく。
そして、淳兄のズボンの前で
ピタッと止まる。
そこで俺は、淳兄のある部分が
膨らんでいることに気づく。
「っ!?」
俺は、声を詰まらせ驚いた。
それから
淳兄は、そのままそこに俺の手を押し付けてきた。
嘘だろ…。
「な、なにしてんだよ…っ!」
「なにって、ナニだけど?俺のもうこんなにガチガチで硬くなってるでしょ。何でこうなるか知ってる?…あぁズボン越しじゃなくて生で触ってほしくなってきた」
淳兄は、恐ろしい顔をしながら
意味のわからないことを連発してくる。
俺が何を言っても離してくれない淳兄。
絶対、泣きたくねぇ…っ。
そう思ってるのに涙腺が緩む。
我慢していた涙が溢れ出そうになった時だった。
ーーードガンッ!!
ものすごく鈍い音が個室中に鳴り響く。
そして……――――。
「…おい、岬に汚ねぇもん触らせてんじゃねぇよ」
聞こえた声に反射的に振り向くと…
そこには、ありえない人が立っていた。