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「俺は、男だ!クソ野郎」

第8章 ドキドキが止まらない。







とりあえず、



「あ、…ありがとう?」



なんか、本当に

大悟は世話好きなんだな…。



改めてそう思った。







「岬は?」


不意打ちにそう言う。



「俺?」



俺は…




「夜も寝れないくらいお前のこと考えてた」



どうやって、許してもらえるのかなって

ずっとそのことで頭がいっぱいだった。


だから、 ホストクラブでケーキを食べ終えたら

速攻で大悟の家に行くと決めたんだ。




だけど結果、逆に迎えられちゃったけど。





すると大悟は、嬉しそうに



「岬っ!」


ギュッと俺を抱き締めた。





「な、なに…?」



抱き締める力が強くて

息がしにくい。





「岬は時に恐ろしいこと言うよね」



少し力を弱めて、俺の耳元の近くで囁く。





「お、お前ほどでもにないよ」




俺は、ははっと苦笑いを浮かべた。





恐ろしいのは、

大悟の方が上だよ、上。



俺は到底、敵わない。









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