「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
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「うわっ!やべ。いつの間にか寝すぎてた」
ハッと、勢いよく目が覚めた。
つい、
ぐっすりまた寝ちまってた…。
「あー。岬、もう起きちゃったか」
と、大悟はこっちを見ながら残念そうな顔をして
『もうちょい、寝顔見たかった』
とハート付きで言うが無視。
ずっと、見てたのかよ。
俺の寝顔、そんなに面白かったのか?
おまけに、携帯を構えていた。
こいつ、勝手に人の許可なく写しやがったな…。
きっと、これをネタして笑ってやがるんだ。
あー、まじ遠い目。
って。
それは置いて…
「昨日家に連絡すんの忘れてた…」
きっと、心配してるな…。
ガクリと肩を下ろす。
なんて、言い訳しようか…。
「それなら大丈夫、心配するな。俺がしといたから。…そしたら、おばさんに快く岬をお願いしますって言われたよ」
「お前、本当ウチの母さんの前では良い子ちゃんだよな。まっ、でもおかげで言い訳考えずに済んだ。連絡さんきゅ」
へっへっへっ。
いつか、母さんの前で
化けの皮剥がすけどな。←まだ言ってる。
「だって、将来岬を嫁にもらうんだしイイ顔しなきゃ」
「は?まだそんなこと言ってんのか。あーもう、俺帰る。お前に付き合ってらんね」
「え、まさかその格好で帰るの?(笑)」
その格好というのは、
あー、これか。
ワイシャツ一枚に、下パンツだけの格好。
「(笑)じゃねーよ。いいもん別に結構家近いし」
隠れていけば、何とかなるし。
変質者に思われて通報されても
そん時は大悟のせいにするから怖くない。
「は?そんなの俺が許すはずないでしょ」
「なんで」
なぜ、睨む。
「ただえさえ、他の誰の目にも岬を映させなくないのに、それも素足丸見え状態で食べてくださいみいな格好を見せるとか絶対許せない。むかつく。想像しただけで腹立つ」
「じゃあ、かわりの貸せ」
大悟の声がうるさくて
話をほぼ聞かず耳を塞いでた。