「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
それから、
ちゃんとした服を渡されて着替えた。
…着替える最中ずっと、超ガン見されてたけど。
「あ、それ、俺の小学生の頃の服だけど大丈夫か?」
「いちいちそんな報告いらないから、大丈夫だ」
絶対、大袈裟に言ってるだろ。
小学の頃の大悟とサイズが今の俺と一緒なんて
そんなの信じない。
「ははっ。岬は、可愛いな」
ポンポンと頭を撫でられる。
「か、かっこいいと言え!」
長年一緒にいるせいか
イラつかせるのが得意みたいだ。
「ん~?今なんて言った?」
「嘘です。ごめんなさい。俺は、ミジンコです」
やはり、大悟の黒い笑みには敵わない。
ワロタ。
ミジンコでおk。
そのあと、また礼を言ってそのまま家に帰った。
嫌だ、と言ったけど
大悟が俺んちまで送ってくれた。
「岬。」
「ん?」
家に入ろうとした寸前に
急に呼び止められた。
「…さよならのチューは?」
「するかっ!」
あまりにもしょうもないこと言うから
バンッと玄関の扉を閉めた。
…なのに、
こんなにドキドキするのはなんでだ?