「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
玄関の扉に背中をつけ、もたれながら
そのまま腰を下ろす。
そして自分で胸ぐらクシャと鷲掴みした。
なにこれ…
超ドキドキしてるじゃん。
手から伝わったきた自分の鼓動のはやさに驚く。
い、意味わかんね…。
とりあえず、いろいろ合ったから
疲れてんだろうなと思い、
リビングにいた母さんに声をかけた後、
自分の部屋に直行して休むことにした。
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……。
「ふぁ~…」
何回目の欠伸かわからない。
「岬ちゃん、ずっと欠伸ばっかりしているね。寝不足?」
ただ今、学校の休み時間。
前の席に座っている金太郎が
こっちに体を向けて話しかけてくる。
昨日はあまり寝付けなかった。
なので、おかげで欠伸が止まらない。
「ただの寝不足」
と、素っ気なく返事をして
俺は寝る体勢に入った。
「寝不足かー。なら、子守歌でも歌ってあげようか?」
「そういうの大丈夫」
すぐさま、拒否しといた。
子守歌とか堪ったもんじゃない。
静かにしてほしい。
「岬、また寝てたら怒られるぞ」
「えー、今は休み時間だからいいじゃんかー…」
大悟までも
俺が寝るのを邪魔する。
寝不足なのに…。
実はさっきの授業の時、
爆睡してたので先生に注意された。
そういや、俺
一度寝たら起きないんだよな…。