「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
一応、反省はしている…。
なんて、のんきに考えながらも
偉いことに寝るのを我慢した。
そして、今。
「姫ーーー!待って!!なんで、逃げるの!?」
なぜ、こうなっている…!?
昼休み、トイレを済ませて出たら
このありさま。
翼先輩が、すごい形相で走ってきた。
俺は、もう関わりたくないので
逃げている最中。
「なんで、逃げるの?避けないでよ。俺なんかしたー!?」
後ろから大声でそう聞こえるが
お前が昨日、ホストクラブに連れていったせいで
俺は、酷い目に合ったんだからな。
もうこれ以上、関わるのはごめんだ。
さっきから、かれこれ走っていたせいか
そろそろ体力が…。
普通に息が吸いたくなってきた。
…やばい、もう限界だ。
走るペースが遅くなった。
そして、悪夢はやってくる。
「ふふっ♪姫、捕まーえた♪」
後ろからぎゅっと包み込まれる。
それも逃げないように
がっちりと抱き締めている。
頼むから
…はぁ、勘弁してくれ。