テキストサイズ

「俺は、男だ!クソ野郎」

第8章 ドキドキが止まらない。








「なにごちゃごちゃ言ってんだ。あの雑魚に殴られるとかダッサ」



大悟言う雑魚とは淳兄のことだろう。



おい。大悟

一応、先輩だぞ、一応。

それに生徒会。







あーほら、見ろ。


翼先輩がむきーって牙をむけている。





大悟お前、やっぱ強いな。





なんて感心していると突然大悟が俺の手を握りだした。






「大悟…?」



どうしたんだ…?


急に手なんか握って…。









「おい。これ以上、岬に近づくな」


翼先輩に向けて怒鳴るように言う。






「は?王子だが何だか知らないけど、お前に関係ないだろ」



翼先輩もキレ気味。






「関係大有りだ。勝手に岬を危ないところに連れて行きやがって。俺は、岬が大切なんだよ」



握っている手が強くになった。







え…?



大悟の言葉に俺は、

無意識に顔がボワッと熱を帯びた。






俺が…大切?


ドクンとまた、心臓がうるさくなる。








大切って過保護だからなのか…?








「それに岬も嫌がっている。そうだよな?」



「え、あ、うん!」


とりあえず、肯定の言葉を投げ掛けた。



咄嗟に話を振られて困ったけど、

確かにこれ以上関わりたくないのは本当。



翼先輩と絡んでいたら悪いことが起きそうだ。










ストーリーメニュー

TOPTOPへ