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「俺は、男だ!クソ野郎」

第9章 うん。はい断る







まったく、

そんなネイティブに言うなよ。



俺が惨めになるだろ。









て、違う違う。

問題はそこじゃなかった。







踏まれているにも関わらず

動じなくて起きない金太郎は、すごいと思う。





ある意味尊敬するわ。

リスペクト。














それから数分後して


金太郎は、やっと気を取り戻したらしく

体を起こした。






「~ってぇ。なぜかお腹が痛い…」




すぐさまお腹を押さえる。






そりゃそうなるわ。







さっき大悟が

思いっきり踏んでいるシーンが浮かんだ。






うん。

拷問だな。







「別にこんな痛み大したことない!それよりも、岬ちゃんの口からまさかおめでとうが聞けるなんて最高に嬉しいよ」



満面な笑みを浮かべている。





「そこまで鬼じゃないし」



てか、大したことないって

お前すごいな。




体、鉄でできるのかよ。








すると突然、

金太郎は奇妙にも口を尖らしていた。









「なに?」




「え!?もっとこうないの…っ(チューとか!)」




とか、言いながら

ジェスチャーをしている。






だからなぜ

急に口を尖らす?







あ、もしかして、

プレゼントがないから拗ねているのか?





たく。






「欲しいものは?」




まあ、多分買ってあげないと思うけど

一応聞いといた。








「え!?望みきいてくれるの!?」



目を見開いて驚いている。




「ああ、まあな」





言っとくけど、“聞く”だけだからな。


俺、お金持ってないし。









金太郎は、コホンの咳払いしたあと

なぜか言いにくそうにモジモジし出した。



そして、決意を決めた顔をする。












「じゃあ…パンツが欲しいな」







はっ…パンツだと?












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