テキストサイズ

「俺は、男だ!クソ野郎」

第9章 うん。はい断る





―――――
―――――――
――――――――

……。





金太郎のおふざけから

真剣な話へ。




HRを使って、学園祭の話をしている。



「はい、1-Aは学園祭なにやるか決まったか?」





先生が教卓の上で手をつきながら

皆に問いかける。









うーん……

学園祭のクラスの出し物ねぇ。




なんか、

俺がかっこよく見せれる出し物がいいな。



そういうのがいい。







と、考えてる時だった。






「先生~!はいはい!!」


前の席の金太郎が勢いよく元気な声で

手をあげた。







「おっ滝本、いい提案があるのか?」





「はい!えっと、お化け屋敷とか屋台とか定番なんで、俺的カフェがやりたいです!!」





金太郎は、スラスラとそう告げていく。





カ、カフェ…?



クラスが少しざわついた。









「なるほどカフェか。それも定番だと思うが」




先生からの鋭い突っ込みをうける。






カフェも定番なんだ。

俺、あまりそういうの知らないからわからない。








「この男子校には花が足りないと思うので、“一部だけ”メイドでカフェをやりましょう!!(岬ちゃんのメイド姿…ハァハァ)」





金太郎がいつもと違って積極的であり、

粘っていることに少し感心した。




脳内、何を考えているか俺にわからないが

そんなにカフェやりたいのか?





いや、花なら

教室の隅に咲いてるぞ。



お前がさっき栽培してただろが。





それに、メイドってなに?




俺の頭って

つくづく田舎なのかもしれない。











その、金太郎の発言を聞いたクラスメイト達の反応は、







《姫のメイド姿…ゴクン。》



《賛成に決まっている。見たい ハァハァ》



《想像しただけで抜けるよ》






と、訳のわからないことを言っていて

盛り上がっていた。






え…?いつの間に皆急に

やる気になってるし。














ストーリーメニュー

TOPTOPへ