「俺は、男だ!クソ野郎」
第9章 うん。はい断る
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金太郎のおふざけから
真剣な話へ。
HRを使って、学園祭の話をしている。
「はい、1-Aは学園祭なにやるか決まったか?」
先生が教卓の上で手をつきながら
皆に問いかける。
うーん……
学園祭のクラスの出し物ねぇ。
なんか、
俺がかっこよく見せれる出し物がいいな。
そういうのがいい。
と、考えてる時だった。
「先生~!はいはい!!」
前の席の金太郎が勢いよく元気な声で
手をあげた。
「おっ滝本、いい提案があるのか?」
「はい!えっと、お化け屋敷とか屋台とか定番なんで、俺的カフェがやりたいです!!」
金太郎は、スラスラとそう告げていく。
カ、カフェ…?
クラスが少しざわついた。
「なるほどカフェか。それも定番だと思うが」
先生からの鋭い突っ込みをうける。
カフェも定番なんだ。
俺、あまりそういうの知らないからわからない。
「この男子校には花が足りないと思うので、“一部だけ”メイドでカフェをやりましょう!!(岬ちゃんのメイド姿…ハァハァ)」
金太郎がいつもと違って積極的であり、
粘っていることに少し感心した。
脳内、何を考えているか俺にわからないが
そんなにカフェやりたいのか?
いや、花なら
教室の隅に咲いてるぞ。
お前がさっき栽培してただろが。
それに、メイドってなに?
俺の頭って
つくづく田舎なのかもしれない。
その、金太郎の発言を聞いたクラスメイト達の反応は、
《姫のメイド姿…ゴクン。》
《賛成に決まっている。見たい ハァハァ》
《想像しただけで抜けるよ》
と、訳のわからないことを言っていて
盛り上がっていた。
え…?いつの間に皆急に
やる気になってるし。