「俺は、男だ!クソ野郎」
第9章 うん。はい断る
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………。
会議室に着き、各指定席に座った。
うわー、緊張するこの空気。
「はい。集まってもらったのは他ではなく学園祭についてです」
先生が進行を務めた。
そして、担任から渡されたプリントを回収され、
いろいろと説明に入っている。
そんな最中。
「遅れました」
一人遅れて入ってきた。
その人は、短髪で身長スラッと伸びていて
いかにもスポーツマン。
顔も悔しいくらいにイケメンだ。
しかも爽やかオーラを出している。
どう見ても先輩だな。
「本田くん、遅刻ですよ。早く空いてる席に座りなさい」
はいと、返事をした爽やか先輩は
周りを見渡した後
俺の横の一つ空いている席に向かって来た。
なんだ?
何か、周りがやけにうるさい。
きゃーっとか黄色い声とか聞こえるんだけども。
「ねぇ、君。隣、座ってもいいかな?」
そしたら、
俺に話しかけてきた。
と、隣…?
「あ、どーぞ。お構い無く」
この人
案外、ちゃんと礼儀がなっているイケメンだな。
イケメンは、態度が悪いと
偏見な目で見ていた自分が恥ずかしい。