「俺は、男だ!クソ野郎」
第2章 ふ、ふざけんな!
「く、苦しい…やめろ!」
バタバタと抵抗するが
金髪野郎の力が遥かに強すぎて離れてくれない。
「いやだもんねー♪」
余裕な声が聞こえる。
コイツ、まじ消えて下さい…。
バシッー
「え…」
風を切ったような音がしたと思ったら
ふわっと次は
「おい、てめぇ…馴れ馴れしいんだよ」
さっきから隣で様子を見ていた大悟が
苦しんでいる俺を見て助けてくれていた。
今日で何回助けられているんだ…。
「いいじゃん、べつにー……ケチ!」
金髪野郎は、ブーブーと
駄々をこね始める。
「お前、ウザイ消えろ」
あ、
俺が思っていたことをさらっと大悟が口にした。
同じことを思うなんて
さすが幼なじみ。