「俺は、男だ!クソ野郎」
第2章 ふ、ふざけんな!
「イヤだね。誰が消えるもんか」
金髪野郎も負けじと言う。
あぁ…
なんか面倒なことになりそうだよ…。
「あ、俺…先行くわ」
バカに付き合ってるほど暇じゃないんで…。
と言うよな感じで俺は、
一切関わってなかったかのように背を向けて歩き出した。
「それもそうだな。行くか、岬」
スッと隣に来て、俺を見た途端に
ニコッと微笑む大悟。
…さっきの邪悪な顔は、
どこにいったんだと不思議に思った。
「え~!こんな奴と行くより俺と一緒に行こうよー!」
後ろの方で変な声が聞こえるけど、
無視、無視。
「大悟…早く行こ」
「あぁ。
…じゃあ、そういうことで」
大悟は、俺の肩に手を回し、
金髪野郎に向かってドヤッと顔をする。
まさになにかを勝ち誇った感じに。