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「俺は、男だ!クソ野郎」

第9章 うん。はい断る












間違いない。

隣にいるのって、本物の岬ちゃんだよね!?









よ、横向けない。





う、嘘だろ。ドッキリか?



カ、カメラは…ないみたいだな。




え??




それじゃあ、

これマジのやつ!?






何考えすぎて夢見てんの俺。

乙。





目を覚まそうと

頬をつねったが痛かった。




てことは、本当!?





やばい…どうしよう。



嬉しいすぎる。

やっと念願叶って出会うことができた。







今、半径1メートル以内にいて

そして俺の隣に座ってる。






なに、この美味しい話。





しかも今、ファーストコンタクトしたよ。

やばい…やばい!!







『あ、どーぞ。お構い無く』

だって。





声超透き通っているし

可愛いよ、ハァハァ。








そうだ!!

あれが試される日がやっときた!!







『好きな子の口説き方ベスト100』!!





最初、なんて言おっか、






『僕のハートは君の瞳にレボリューション!!』


とか?



いや。これはやめておこう。

こんなノリノリで言えないし。


しかも馬鹿っぽい。







じゃあ、これはどうだろうか。






『君の瞳はキラキラ星』







うーん。

子供っぽいな、やめとこう。











あっ!

あれがいいな!!








確か57ページに載っていた



『たとえ世界中の全ての人を敵に回しても僕は君を守る』






あ、これはさすがにクサイ?






ほらもっと、こう。

頭がいい感じと大人っぽさを見せたいよな。









やっぱり、あれしかないのか…。


とっておきの。




口説き文句でNo.1を飾った






『君の股間に俺のワインを乾杯したいんだ』








……。







変 態 か 俺 は 。


絶対、引かれるわ。





くそくそくそくそ。




こうなることが事前にわかっていたら

ちゃんと復習してたのに!






俺は、頭の中ぐるぐるさせていた。

















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