テキストサイズ

「俺は、男だ!クソ野郎」

第9章 うん。はい断る








かれこれしている間に

学園祭が開幕した。




教室の窓から顔を出して校庭の方を見ると、

驚いてしまうほど人で溢れていた。








という所までは一応、順調だ。










だがしかし、なんだよ。

今俺は、見えてる光景に自分の目を疑った。









「おい。お前のその格好なに?」




金太郎の肩をたたいて

聞いた。






「え?そりゃあ、どう見たって執事だよー!どう?カッコいい?」




顎に手をおき、ポーズを決めている。





かっこいいなんて、

絶対言わない。





「そんなことより、何でお前がそれ着てるんだよ」





俺は、こんな醜態を晒してるのにも関わらず

お前はなんて男らしい格好をしてるんだ。



おかしいだろ。


差別という言葉が頭の中で飛び交う。







すると、

金太郎は、キョトンとし首を傾ける。






「だって、俺かっこいいじゃん」



「うざ!」





なに、その当然なこと聞くの?って顔。


憎たらしくてたまらない。







なにやら、ちょんちょんと

俺の肩にも違和感が。





「うわっ!」




バッと後ろを向くと、

金太郎と同様で大悟も執事という格好していた。




「うわっ!何?あー、俺がかっこよすぎてビックリしちゃったのか」



と、笑みを浮かべた。




勝手に、解釈するのやめろ。





かっこいいとは、言ってやらんが





「別にビックリしてねぇし。でもムカつくけど、似合ってるな」




それくらいは言ってやろう。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ