「俺は、男だ!クソ野郎」
第9章 うん。はい断る
「早川、お前。俺に半径3メートル以内で近寄んな」
「それはムリだなぁ。隣同士ですからねー」
とか、にやにやしながら俺の頭をよしよしと撫でる。
く、くそぅ。
なんと言う敗北感。
まだ大悟が隣だったらよかった。
席替えで
遠くに離れてせいせいしていたが
早川より大悟の方が
断然マシだということがわかった。
お気づきだろうが
俺は、完璧早川に舐められている。
そして、ある日の放課後。
俺は、“早川”のせいで先生に説教を受けていた。
「なんで、俺まで先生に怒られないといけないんだッ!」
先生の説教が終わったあと
隣でスカした顔をしてる早川を睨んだ。
「何でって、杉本がしょっちゅう俺に話しかけてくるからだろ」
「はぁー!?俺がいつお前に話しかけた!!」
「いつって毎日だろ?おかげで俺まで先生におしゃべりを控えなさいって注意されたじゃねぇか」
「お、お前、どの口が言ってんだよ!!」
「この口だけど」
「人間やめろよ」
「ワン」
「おぉっ、人間やめて次は犬になるのか~。…ってバカ野郎」
「ははっいいね。そのノリツッコミ」
どうでもいいわ。
ツッコミ極めたくねぇし。
てか、笑うなし。