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「俺は、男だ!クソ野郎」

第9章 うん。はい断る










「お前、俺を舐めてるだろ。ああん?進路も近いって言われたのに…ここで指導されるとかたまったもんじゃない」



俺は、深いため息を吐いた。


これで高校受験通らなかったら

お前のせいだからな。






「進路…あ、そういや、お前高校どこにいくんだよ」


思いだしたのかのように、

俺に聞いてきた。





「は?ぜってぇ、教えねぇ」




受かるかどうかわからないけど

受験ライバルを増やしてはいけない。






「えー。なぁ、教えろよ」



「しつこいな。まあ、あえていうなら女子がいっぱいいそうなとこ」





そう、その名は早乙女学園!!!!



ここが男子校だと知るのは

まだ先の話。







「ふ、ふーん。別に興味ねぇけど」




「あっそ。じゃあ聞くなアホ」







「ほ、本当どうでもいいし!この女顔!めちゃくちゃ俺の好みなんだよ」




「は?」




「い、いや、ちがくて、このチビチビ!」



急に顔を赤らめ、

そう文句を言いながら走って逃げやがった。






は?

俺にチビだと…?

しかも二回も言ったぞ。






マジあいつ嫌い。





心は大きい俺に対してふざけたこと言いやがって。





あぁ、

人が気にしていることをスラッと…っ。









俺は、小学生なんか相手できねぇわ。








そして、



運良く次の席替えで離れ関わりが薄くなり、

俺は静かに受験勉強ができた。










これが早川との最悪の思い出。








~回想終わり~












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