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「俺は、男だ!クソ野郎」

第9章 うん。はい断る







聞き間違いとかじゃない。




確かに登川高校って言った。






俺は、

目を見開き驚いた。







「お、お前よくも女の子がたくさんいるとこにっ」



う、嘘だろ。

何で神様はこんなに差別をするんだ。


もう、悪いことが起きると

全て神様のせいにするのは俺の癖。


もう俺の人生ほぼ神頼みなんだよ。






「だ、だって、お前がそこ受験すると思って…だけどお前ここ受験するし意味わかんね」



「それはっ!」


だから、傷口を抉るなって。

結構こう見えて、気にしてるんだぞ。







「しかも俺!登川の調理科何だぞ!?恥ずかしいわ」




「は?どうしてだ?」


こういう奴に贅沢ものって言うんだよな。





「クラスほぼ女子。男子はコイツら合わせてたったの6人」




「うわ、自慢すんな」


羨ましいじゃないか。




「ハーレムなんか期待してねぇよ。俺は好きな奴と一緒だと思ってたんだ」



「好きなやつ?」



早川って、好きなやついたんだ。




てか、お前の恋愛事情なんか

知りたくないわ。




「は、は?なに?杉本俺のこと気になってるの?」



「いや、全然まったく」


これっぽっちも。

ただ聞いただけだし。




できたら

この場から消えてほしいなって

思ったりしちゃったりしてます感じかな。






「し、仕方ないな…。ヒントだけ教えてやる」



「はぁ…」


勝手になに話進めてんだ。



「小さくて、可愛くて。久し振りに会ったらものすごく可愛くなってて閉じ込めたくなるやつ」




「へぇーいいな。紹介しろよ」






「いや、紹介っていうかそれは無理だな…」






早川は、似合わず困った顔をする。





「やっぱ、早川はケチだな。」




「や、ヤキモチ妬くなよ」






はっ?

何言ってんだ。










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