「俺は、男だ!クソ野郎」
第10章 …こんなの俺らしくない
…息子?
「この子、女の子とよく間違われちゃうのよね。本人に言っちゃダメよ?すぐ拗ねるから」
本当だ。
杉本さんの後ろに隠れて拗ねている。
てことは同性…?!
同じピーがついてるなんて思えない。
「岬ちゃん、ごめんね?そうだ今日の演技とってもかっこよかったわよ!」
母さんは、機嫌を取り直させるために
頑張っていた。
これぐらいで機嫌取るわけ…
と思っていたらすぐに機嫌を直した。
そっか、なるほど。
かっこいいと言ったらいいのか。
俺は学習した。
「あ、岬そういえば大悟くんは?」
「大悟?せんせいに呼ばれた。台本むししたからおこられてると思う」
「怒られてるのね。あーほんと仲良しよね」
つまり、台本無視するくらいの仲の良さを
見せつけられたってことか?
だんだん腹立ってきた。