「俺は、男だ!クソ野郎」
第10章 …こんなの俺らしくない
そして
俺はある決心をする。
「岬と仲直りしたいんで、部屋に行ってもいいですか?」
自分で起こしに行くというアイディアが浮かんだ。
「そんな悪いわ」
「大丈夫です。どうしても謝りたくて…」
止めても行くけど。
強行突破あるのみ。
「でも岬、どんな手を使っても起きないわよ?」
「でも頑張ります」
今日は、絶対
何がなんでも岬と会う。
しかも今、同じ屋根の下にいるのに
会わずに帰りたくない。
おばさんの許可を貰ったところで
俺は2階にある岬の部屋に移動した。
コンコン
2回部屋の扉をノックする。
でも、返事や反応がなかった。
本当に寝てるのか?
もう午後1時だというのに。
チッ。
どうするか。
ドアとか絶対、鍵がかかって…
ん?
「あ、開いてる…?」
警戒心の欠片もねぇ!
驚きのあまり腰が抜けた。