「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
なるべく、抱きつかれてる方を
見ないで
「ど、どちら様ですか?」
知らないフリを実行した。
マジで、今の気持ち
SOSでいっぱい。
「え~!!岬ちゃん、自分の彼氏のこと忘れちゃったの?俺との仲じゃん!!」
何、アホらしいこと言ってんだ。
これ以上、知らないフリを
続けるとコイツなにするか
わからねぇ。
「なぁ、金太郎…。頼むから、静かにしてくれ」
俺は、まだ抱きついて
離れない金太郎に
『離せ!!』と言わんばかりに
抵抗するが…
なんか、力の差というものが
あるらしく、敵わない。
「あぁもう、ちゃんと俺のこと知ってるじゃん!ちなみに夜は、静かにしてあげないぞ☆」
うわっ。
もう理解不能です。
バカには、通じないみたいだ。
俺が呆れていると
「てか、岬ちゃん腰細っ!!全体的に華奢過ぎっ!!もう少しご飯食べなさい!」
なんて、次は、
お母さんが言いそうなことを
言ってきた。