「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
――……。
教室に着き
カタンと音を立てて、
椅子に座る。
「岬ちゃん、さっきの続きなんだけど」
前に座る金太郎が後ろを向いて
そんなことを言ってきた。
「あ?あー、そうだった」
さっき、そういえば
話の途中だったよな。
「でね、ここって男子校じゃん?」
金太郎は、当たり前なことを
急に聞いてきた。
「うん。それがどうしたの?」
俺は、頷いて答えた。
男子校だが、
今の話に関係あるのか?
やっぱ、コイツって
変な奴だと思った。
「ホモとかバイが結構いるんだ」
金太郎は、微笑んで
俺に説明するが
「なにそれ?」
全く、聞いたことのない言葉だった。
ホモ…?バイ…?
一体、何なんだ。
初めて聞く、知らない単語に
疑問を抱いた。
「え…?岬ちゃん、ホモやバイの意味知らないの?」
金太郎は、ポカーンとした顔で
目を見開き驚いていた。
そ、そんなに
知らないだけでびっくりされるのか!?
俺って時代に遅れているのかな…。
急に心配になってきた。