「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
「なぁ、大悟はわかるか?」
俺は、大悟に話を振った。
言って、今思えば
大悟は、
俺と同じように育ってきたから
知ってるはずないよな…………
って、思っていたのに
「一応、知っているが…」
「え!?」
知ってたのかよ!?
俺は、少し大袈裟に
驚いてしまった。
「でも岬は、知っちゃいけないことだ」
大悟は、きっぱりそう言って
話す気がないように
ズボンのポケットに手を
突っ込んでいた。
く、くそぅ。
「な、何でだよ!?」
大悟のその様子にムカッときたが
何で俺はダメなんだよ。
皆、知っていることなんだろっ!?
これじゃあ、不公平じゃん。
あー、俺だけ
知らないなんて
ちょっと嫌。かなり腹立つ。
こうなったら、
何がなんでも大悟の口から
聞いてやる!