「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
「よしっ。今からクラスの委員長を決めたいと思う」
さっきのボックスをバンバンと
叩きながらそう言った。
ま、まさか…。
「このボックスの中にお前ら一人一人の名前が書かれた紙が入っている。ってなわけで、先生が今から引くから、それに名前が書かれていた奴がこのクラスの委員長だ。いいな?」
先生は、皆の返事を聞かず、
ボックスに手を突っ込んだ。
そして、紙を一枚取る。
やっぱり、まさかだとは、
思っていたけど
そのやり方で決めんな!
普通は、やりたい人が
やるもんだろ!
実は、俺
こーいうので決めたやつ
毎回当たってるんだよな。
だから、嫌い。
でもここには、40人いるし、
大丈夫か。
当たる可能性は、低い!
「おー、決まったぞ。杉本岬に決定だ」
えぇぇぇっ!?
マジで!?本当に俺かよ!?
無理、無理。
「先生!嫌です…」
すぐさま拒否した。
誰が面倒くさいことするかって話だ。
てか、
そんなの俺には、むいてないし。
「ダメだ。決まったことだし、これで決めることは、この学園の伝統だ」
うぅっ…。
何も言えなかった。
あぁ、俺って運なさすぎ…。
しかも伝統ってなんだよ。
意味わかんねー、はぁ。
《え?姫が委員長?》
《も、萌え…》
《しょんぼりしている姿、可愛すぎ》
俺が机で項垂れている時、
クラスの奴らがそんなことを
考えていたなんて知らない―――……。