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「俺は、男だ!クソ野郎」

第4章 調子乗んなっ!






「やっぱ、その様子だと帝も知らないみたいだな」



翼は、はぁーとため息を吐き

そう言った。



「知らねーよ。んなもん」


俺は、少し翼の態度にイラっとし、

素っ気なく返した。




姫とか一体、誰だよ。

この俺様が一般の奴なんか

知るわけがない。



「ふーん。あ、肇は知ってるか?姫」



翼は、次にソファで紅茶を飲んでいる

紺野 肇にそう聞いた。


コイツは、ハーフで外国語ペラペラ。



んで、日本語は、誰に対しても

敬語で話す。

ちなみに生徒会副会長。



「いいえ、存じ上げませんが…」


「はぁー、だよな…。じゃあ、陸人。お前は?」



翼がその横で、呑気におかしを

食っていた陸人に話を振った途端、

ピクッと反応した。



本田 陸人。


コイツは、スポーツマンで爽やかだと

騒がれている生徒会会計。



さっきの

その反応からして見れば、


「おい、陸人。お前なんか知ってるな?」



俺は、怪しんでそう聞いた。





「は、はぁ?し、知らないよ!岬ちゃんなんて………あっ」



キョドりながら、

しまった。みたいな顔をする陸人。









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