「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
「ほら、見ろ。やっぱ、なんか知ってんじゃねーか」
声を少し低くして、この俺様を
騙そうとしていたことに苛立った。
「そういえば、陸人。昨日、生徒会の仕事で珍しく一年生の名簿を長く見ていましたよね?それは、もしや…」
黒いオーラを放つ肇は、
結構、腹黒い性格。
「あーもう、俺は、顔と名前だけ知っているだけだ!」
肇の脅しが効いたのか、
とうとう白状しやがった。
「そーなの!?どんな子だった?」
興味津々に聞く翼。
「絶対、教えねぇ!岬ちゃんがお前みたいな下半身野郎に汚されたら困る」
陸人は、何がなんでも
その岬という奴と
このチャラ男を嫌でも
近づけさせたくないようだ。
「なんだよ、それ!!下半身野郎とか失礼だ!」
「本当のことだろ!!」
ギャーギャー騒ぐ
バカ共。