「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
「てめぇら静かにしろ。で、陸人は、なぜそこまで、その一年にかまう?」
たかが、庶民だろ?
かまう価値がないことだ。
「う、うるせー!!」
陸人は、そう言って
またボリボリとおかしを食べ始めた。
「つまり、陸人は、たまたま名簿で目にした岬くんとやらの写真を見て、一目惚れしまったってことですね」
「っ!」
肇は、頷きながら
納得した表情をする。
反対に陸人の方は、
おかしをのどに詰まらせ、胸を叩いている。
…図星か。
「まぁ、一応 言っとくけど、俺が先に目をつけたから、勝手に横取りしたら許さねぇから!」
きっぱりと言った陸人は、
俺達みんなに、指をさしながら主張した。