「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
少し、落ち着いたところで
「でもさ、その姫の王子には、気をつけた方がいいんだろ?」
翼は、ふとそう言った。
「お、王子…?」
陸人は、その言葉を聞いて
動きを止めた。
「うん。なんでも姫を溺愛しているみたいで、狙うやつは、容赦しないみたいって噂だけどね」
翼は、残念そうにそう言った。
だけど、次の瞬間『まぁ、俺には、そんなの関係ないけどねー』とか笑いながら開き直った。
さすが下半身野郎と言われるのわかる気がする。
ふっ。
別に俺にとっては、どうでもいい話だ。
姫とか言われているから
どうせブリッコかなんかだろ?
興味ない。
そういう奴に限って
この俺様にすぐ墜ちるから面白くない。
ま、どうせ
その姫とやらも俺を見たら
王子をよそに
どうせ俺様に媚びをうる。
何だって、俺は、完璧人間だから。
まぁ、罪な奴とでも言おうか…。
俺は、特定の奴は作らない主義だし
自分から人に好意を持ったことなんて
今までに一度もない。
毎日が退屈すぎる。
「あ、そういえば、帝」
肇が急に俺に話しかける。