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「俺は、男だ!クソ野郎」

第4章 調子乗んなっ!






この俺様を怒らせやがって、

一体、どの面してんのか。



俺は、拝もうとして


そいつの肩に再度

手を置こうとしたら


そいつは、クルッと俺の方に

自ら振り向いた。





「っ!?」


文句の1つや2つを言おうとした時、

俺は、目を見開いて、

またもや驚いてしまった。




…んだよ、こいつ。



だって、振り向いたチビの顔は、

言葉では上手く表せたないほど



ものすごく綺麗に整っていて、

めちゃくちゃ可愛かった。




一瞬、女?と思ったけど

さすがにここは、男子校。


女がいるはずない。



こんなやつ、いたか?

潤んだ目、俺との身長差があるせいか

自然に上目使い…。


誘ってんの?と思うくらい。



つか、何。

この可愛い生き物は。





俺は、不覚にも

さっきのイライラなど忘れてしまい、

見惚れて、話す言葉を失っていた。




「触んな。俺は、人を待たせてるんだよ!しかも俺にとってチビは禁句なのに……くそっ、死ね!!」




チビは、可愛い顔から

想像もできない毒を吐いた。












……えっ。










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