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涙話 -Beeindruckt sein-

第2章 見知らぬ女性



ファミレスで彼女は食事しながら
俺に分からないようにと何度も涙をぬぐっていた。

俺もその様子を見て彼女が何者かを察していたが、
知らないふりを通していた。


「おばちゃんのお父さんがね、昔、事業に失敗して大きな借金を作っちゃったの。
おばちゃんはさ、その保証人になっていたから
借金取りが私のところに何度も来ちゃって大変だったのよ。

その時に裕太くんのご家族にもご迷惑かけちゃって…」

と離婚の原因ともとれる話をしていた。


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