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涙話 -Beeindruckt sein-

第2章 見知らぬ女性



その女性はそれ以降も何度か俺の前に現れては、
食事に誘ったり
お小遣いをくれた。

俺はその度にどこかのおばさんという認識でしか
考えないようにしていた。


でもそのうち、俺は彼女がやってくるのを
心待ちにしていることに気づいた。

お小遣いをくれたり、ご飯を食べさせてくれるからというわけではなく、
なぜかその女性と会うことを楽しみにしていた。

祖父母や父は絶対そんなことがあったことを知らないと思っていた。

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