涙話 -Beeindruckt sein-
第3章 2回目のプロポーズ
今では、僕の事も、
実の娘の僕の母親でさえ分からなくなってしまったようで、
いつも会うたびに僕たちに
「初めまして、何てお名前ですか??」
と挨拶をしてくるようになてしまった。
唯一、奥さんであるおばあちゃんの事は分かっているみたいだったが、
ここ最近、
おばあちゃんの事も分からなくなったみたいだ。
しかし、おばあちゃんは毎日笑顔で
「おはようあなた、今日はお加減いかが??」
なんて懸命におじいちゃんのお世話をしていた。