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第3章 天使に触れた男

スズキさんを見送った後、

希空は慌ただしく部屋の中を

掃除した。


10分後…

部屋は1時間前と同じように

綺麗になった。

最後の仕上げに消臭スプレーをかけ

完成〜。

受話器を取って、

主任にコールした。

「希空です。

準備できたので

カメラお願いします。」

するとモニターに次のお客様の顔が出た。

「OKです。

次は何分ですか?」

と希空は聞いた。

「次も60分。

お客様はお店の常連だけど、

希空ちゃん初です。

オプション無しで。

お迎え大丈夫なのでお願いします。」

そう言って主任は受話器を切った。

次も60分かぁーと思いながら

部屋を出た。

そこからは時間が流れるのが

あっと言う間だった。

次のお客様は

無口な30代のニート風?な人だった。

結局、

最後まで会話らしい会話がなかった。

その次のお客様は

遊び人っぽい20代の人だった。

この人は会話はあったけど、

終始店外デートをしつこく迫ってきた。

あまりにもウザかったので

適当にあしらっておいた。

次は拒否してやる。

4番目のお客様は

うん。普通。

普通に日常会話して

普通にプレイして

普通に終了…

私にしたら一番まとも客だ。

そして本日最後のお客様の

モニターチェックする為

モニターを観た。

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