
4年分の愛を君へ
第3章 学園祭
「はぁ……。チカはさあいつは優しいからあえて真剣には聞いてないんだよ。」
「だから何が…。」
「お前まだスミレ先輩に気があるだろ。」
「……だったら?
もしそれが本当でもお前には関係ねぇだろ。」
やっぱり親友って何でもお見通しなんだな。
俺の何を見て分かったんだろ。
「まぁ関係ないね。
俺はさ、本当の事隠してるお前が辛いんじゃないかなって思っただけ。
好きならそれでいいじゃん。
嘘つく必要がどこにあんだよ。」
「もし本当に好きならね…。
でも残念ながら俺は好きじゃないから。」
「ならいいけど、俺は絶対お前はスミレ先輩に惚れてると思うけどな。」
「勝手に思ってろ。」
