
4年分の愛を君へ
第3章 学園祭
ドンッ
駅前のコンビニを通りかかった時だった。
コンビニから出てきた人とぶつかった。
痛ってぇ。
ったく誰だよ、ちゃんと前見て歩けよ。
軽くイライラしながら立ち上がろうとすると相手の服装がうちの学校の制服だと言うことに気がついた。
足元を見るとズボンではなくスカート。
まじか、女子かよ。
怪我してないかな…。
「あの、ごめんなさい。
よそ見してて。君、大丈夫?」
「いえ、こっちこそ。」
「あれ、早川君?」
その声に聞き覚えはあった。
顔をあげてみるとスミレ先輩の友達の佐藤ミノリ(サトウミノリ)先輩だった。
