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君がいたから-優輝ver.-

第2章 会話

ラインを待っていようとソファに腰を下ろして、すぐに歌えるようにセッティングしている最中に、俺のスマホがラインが届いたことを知らせてくれた。

「なんだ、早いな。沙彩ちゃんに無理させてないか?あいつ。」

ぶつくさと独り言をこぼして、今一階までいくよと返事を返す。

貴重品だけをもって部屋から出て、すぐに階段を下りて二人を見つけた。

「こっちこっち。」
「どこの部屋ー?」
「26だよ。クロッソしかなかった。」
「まじ!?ワンは!?」
「空いてなかったよ。」
「まじかぁ・・。沙彩ちゃん、クロッソでも平気?」
「あ、はい。よくわからないので・・。」

そうか、もしかしてカラオケ自体あまりこないのかな。
だとしたら無理して合わせて来てくれてるのではないか・・?
うーん、これは申し訳ないことしたかな。

「部屋までいくか。荷物、持ってくから二人の荷物俺にくれる?」
「あ、優輝やっさしー!」
「ばっか、お前はおまけだよ!」
「あ、ひどいい!」

それを聞いてクスクスと笑っている沙彩ちゃん。
あかねの荷物と沙彩ちゃんの荷物を受け取り、26号室に足を運んだ。

部屋に入ると、冷房を入れたりしていたので、ある程度涼しい。
換気もできているし、問題ないだろう。
しかし、窓開けたまま冷房入れるとか自分の家でやったらぶちころされるな。確実。
明日から俺は家にいないな・・うん、怖い怖い。


「さて、女の子はそっちな。」

入口から死角になる方を指差して座るように促す。
俺は入口付近にあるソファに座った。
入口から女の子がいるの見えてたらアホな男は何するかわかんないしな。

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