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君がいたから-優輝ver.-

第2章 会話

ドリンクバーかぁ・・。
オリジナルを頼まれることはしばしばあるので、最初のうちは適当に混ぜて作ってたんだけど・・。
最近は見た目もきれいに見えて、味もいい組み合わせを楽しんでいる。
これがまた楽しいのだ。

「あかねのは、これでいいか。」

簡単に言えば、ノンアルコールカクテルなわけだが・・。
カクテルになるのかな、これ。
ただのジュースだしな。

あかねに作ったのは、きれいな三色のカクテルもどきになった。
緑、黄色、オレンジの三層型だ。
分量を測ったりとかめんどくさいので、何度かこういうので練習したらできるようになったのだ。
我ながら才能だと思う。
無駄な才能かもしれないけど。

・・さて、沙彩ちゃんのはオレンジジュースだったよな。
俺はー・・。
普通にお茶にしとこう。

「さ、部屋戻るか。」

トレイに出来上がった3人分のジュースの入ったグラスを置いて部屋に移動しようとしたときに、
なんだか騒がしい声が聞こえた。

「高校生かな。俺らも同じだけど・・先輩かなぁ。怖い人だったら殴られちゃうかなーww」

なぜ殴られることに発展しているのかは謎だが、
たしかに先輩というだけで少し暴力的なイメージがある。
偏見なんだけど。

早いとこ、部屋戻ろう・・。

俺は首をぶんぶんと振って、変な妄想をしていないで部屋に戻ろうと足を部屋の方へと進めた。

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