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君がいたから-優輝ver.-

第5章 気持ち


「暑いねぇ・・」

暑いねぇ、と言ってへばりそうな沙彩ちゃん。
うーん、そうだな、確かに暑いかも。

「じゃあ、ちょっと寄っていきたいとこあるんだけど、ついてきてくれる?すぐそこだから。」
「・・??はい。」

まぁ、そうなるわな。
駅の構内にある売店に俺が入ると、沙彩ちゃんはここに来たかったの・・?と聞いてきた。

「うん、そうだよー」とニコニコしながら返すと、
「何を買うの?」と聞いてきた。

「そうだなぁ・・。あ、これ美味しいんだよねぇ」
俺が手にしたそれは、スースーする甘いガム・・ではなくグミ。
それから、2つ入りのパキコというアイス一つと、ジュースを2本買った。

「はい、まずはジュース。」

切符代を俺が出そうと、お財布を取り出すと、小銭だらけ・・。

(うわぁ・・めんどくせぇ・・・)

大人2人分の隣駅までの切符を買って、片方を沙彩ちゃんに手渡し、改札をくぐった。

「で、ホームついたらアイス食べようかー」

さっき買ったアイスを食べて涼を取ろうと思ったのだが・・今気がついた。
これ、あかねが知ったら羨ましがるぞ。

「・・あかねにはこれ、内緒だからね?」

沙彩ちゃんの方を振り向いて笑顔のままそういうと、
沙彩ちゃんは頭上に?マークを並べまくって、
「なんでですか・・?」みたいな顔をした。

まぁ、わからんよなww
あいつは食に関してはめちゃくちゃめんどくさいなんて・・
2日3日じゃわかることじゃないしな・・。

笑顔のまま、理由は言わずにとにかくお願いと言うと、
沙彩ちゃんは?マークを飛ばしまくりながら
「わかりました」と了解してくれた。

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