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君がいたから-優輝ver.-

第5章 気持ち

自転車をおいてある、有料の駐輪ハウスに足を進めると、沙彩ちゃんは珍しそうに声を漏らした。

「中ってこうなってるんですねー」
「うん、上にいくほど、料金は安くなるんだ」
「あ、そっか。入れたり出したりするのが大変ですもんね」

なんだよ、もう。
やめろ、考えちゃうじゃないか・・。
ああ・・もう、だめだ。俺マジで頭打ち付けて死ねばいいよもう。
ああああ!なに考えてるの!!やめて!あああ!

「大丈夫ですか?」

ハッ!!

「何が・・?」
「いや、さっきから頭ぶんぶんしてるから・・」
「あ、いや!大丈夫!」

ああ、恥ずかしい。

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