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君がいたから-優輝ver.-

第5章 気持ち

くるりと振り返ってみてみると、妹が上を覗き込むようにして俺を呼び止めていた。

『・・パンツ、履いたほうがいいよ?』
「わかってるわ!!っつか覗くな!えっち!!」
『いやーん!』

兄妹でこれはいささか奇妙な会話だと思う。
自室に戻ってくると、エアコンがついていた。
またあいつ、俺の部屋に入ってたのか・・。
エアコンくらい切ってけよ・・。
涼しくていいけど。

「さて、何を着ていくか・・。」

とりあえず、無難にシンプルなところがいいだろう。
白のTシャツに、水色のストライプ柄の半そでシャツカーディガン。下は無難に、ジーンズでまとめた。

こんなもんかね。
なんだかちょっと変だな。
まぁいいか。近所だし。
スウェットが一番いいんだけどなぁ・・。
あかねの家だし。

うだうだしてるとすでに帰ってきてから20分が経過していた。

「うわ、やばいな。早く行こう。」

言いながらも、近くに置いておいた財布とスマホと鍵を持って玄関に向かう。

玄関から足を踏み出すと、家の前にはおおきなひまわりが咲き誇っている。

「ひまわり見ると暑さが・・・」

花言葉も前向きで綺麗なんだけどねぇ。
花言葉忘れたけど。

「さて・・いくか。」

7軒先だが、自転車でいく。
帰りも沙彩ちゃんを送っていくかもしれないからだ。

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