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あかねの家につくと、ドアをノック・・せずに鍵でドアを開けた。

「おじゃましまーす。あかねー。」
「はあーい！」

奥から声がする。
あかねの声だ。
やたら元気だなぁ・・。
さすが犬だな。

「きたよ」
「遅いよ！」
「悪いって。」
「沙彩ちゃん待ってるよー」
「おーう」

あかねと一緒にあかねの部屋に行くと、
沙彩ちゃんがクッションの上にちょこんと座っていた。

「おいおい・・。ソファーはどうした」
「あのソファーは別室ー」
「別室・・って、そんなにお部屋あるんですか？！」
「うん、ここは寝室ー。」

あかねの家はやたらとでかい。
無駄に部屋があるから、あかねは2部屋使っている。
この部屋が寝室、恐らくソファーを置いたのは、勉強をするための部屋だろう。
たしか、あの部屋には冷蔵庫があったはずだから、
きっとテーブルもおいて、そこで休憩ができるようにしたんだな。
なんというセレブ。

「で、気持ちを知るための時間ってなんだよそれ」
「だーかーらー。気持ちを知るため、相手を知るための時間！」
「質問していく感じですか・・？」
「まぁ、そんなところ」

なるほどね。
じゃあ、聞きたいことを聞いてもいいってことか。