無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

まくし立てるかのようにあかねがきゃっきゃと笑っているのを聞いて、俺と沙彩ちゃんが首をかしげる。

「誰と会ってたんだろうね」
「誰とでしょうね・・」

変なやつじゃなきゃいいんだけど。

「あとで聞いてみますよ」
「うーん、そうだね。気になるし。言いそうもなかったら俺が心配してたって伝えてみて。」
「わかりました！早速、帰ってから聞いてみますね」
「うん、お願い。さ、とりあえず帰ろう。ゲーセンはそのあとだ。待ち合わせは沙彩ちゃんの家の最寄駅でいい？」
「はい、私は大丈夫です」
「私もー！優輝と一緒にいくよ！」
「ん、わかった。」

それより・・あかねの「優輝と一緒にいくよ！」の言葉を聞いて、沙彩ちゃんが少し気分を落したように見えたのは・・気のせいだろうか・・。


「じゃ、帰ろう。」

3人で学校の最寄り駅まで歩き出す。
電車に乗って、沙彩ちゃんを送り出し、俺らも一駅先で降りて自分達の家に帰る。