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君がいたから-優輝ver.-

第6章 好き?嫌い?


二人と合流してから、ゲーセンの場所を聞くと、めぐみちゃんが嬉しそうにしゃべりだす。

「ゲーセンは商店街の方にあるよ!」
「あー、わかったかも!」

わかったかも、と言ったのは誰でもない、こんな元気に返事ができるほど活発なのはめぐみちゃんのほかにはあかねくらいしかいない。
つまり、あかねだ。

「なんだよ、どこのゲーセン?わかんないんだけど」
「多分、セガじゃないかな」
「セガ?ああ、あそこか」
「ええ、優輝君までわかったんですか・・?」
「うん。なんとなーくだけどね」
「私わかんないです・・」
「そりゃあそうだよね、お姉ちゃんヒッキーだったもん」
「めぐ!!」
「にゃおふ!」

沙彩ちゃんの大きな声におどろいためぐみちゃんは、よくわからない声を出してあー、びっくりしたと胸をなでおろしている。


「それじゃ、着くまでに飲み物欲しくなるだろうし、なんか買ってく?」

俺が指を刺した方向には、セブンがあった。

「あー、じゃあ私ミックスオレ!」
「あかね・・お前買いにいくっていう選択肢は・・」
「ないね!」
「てめぇww」
「まってるー」
「・・はぁ。あかねはミックスオレね。めぐみちゃんは?」
「じゃあー、メロンソーダ!」
「はいはいー。」
「ちょっとめぐ!あんたはもう・・」
「えー、だってー。」
「いいよいいよ。沙彩ちゃんは?」
「一緒に行きますよ、一人じゃ大変でしょうし・・」

なんだか申し訳ないな。
でも、この際だし、頼むか。

「それじゃあお願いしようかな。」
「はい!」


一緒に店内に入ると、そこには美味しそうな限定お菓子が棚にセッティングされていた。

もちろん、沙彩ちゃんはじいっとそれを見つめている。
買おうかどうしようかかなり悩んでるみたいだ・・。

「沙彩ちゃん、何飲む?」
「あ、えっと・・」
「決めてきてくれる?」
「あ、はい!」

沙彩ちゃんがパタパタとジュースコーナーに行ってしまってから、限定お菓子を手に取る。
2つも買えばいいだろう。
みんなで分けよう。

カゴを持って、沙彩ちゃんのところにいくと、いちごみるくを手にとっているところだった。
これまた可愛いものを飲むんだな・・。

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